マルチポートSRAMについて,Single-port,Dual-port,Two-portの違いを明らかにする.
回路におけるポート(Port)とは,一般に信号の入出力を行う部分のことを指す.特にSRAMセルに限れば,WL配線とBL配線のペアの数とも言える (もちろん例外あり).
通常,同じアレイの同じ列に属するSRAMセルへのアクセスは排他的であり,1サイクル中,同一列のSRAMセルのうちどれか一つにしかアクセスしかできない.同じアレイ中のデータを複数同時に読み出したい場合にマルチポートSRAMが必要となる.マルチポートSRAMは独立したポートが複数あるため,1サイクル中にポートの数に応じたデータアクセスが可能となる.
また,同じデータに複数同時にアクセスしたい場合,同じデータを書き込んだシングルポートSRAMを2個用意するよりもDual/Two portSRAMを1つ置くほうが面積が小さく、書き込みの手間も省くことができる.
一方で,マルチポートSRAMはビットセルの面積が増大し,周辺回路も複雑となるために面積当たりのメモリ容量が減少する.

| Single-port | Dual-port | Two-port (1R1RW) | Pseudo Dual-port (2RW) | |
|---|---|---|---|---|
| SRAMセル | 6T-SRAM | 8T-SRAM | 8T-SRAM | 6T-SRAM |
| SRAMセルサイズ | 小 | 大 | 中 | 小 |
| 動作速度 | 高速 | 低速 | 高速 | 中速 |
| マルチポート機能 | ||||
| (port 1, port 2) | 非対応 | 対応 | 一部対応 | 対応 |
| (Read, Read) | ✘ | ✔ | ✔ | ✔ |
| (Read, Write) | ✘ | ✔ | ✘ | ✔ |
| (Write, Read) | ✘ | ✔ | ✔ | ✔ |
| (Write, Write) | ✘ | ✔ | ✘ | ✔ |
特徴: